最後の時

私の手を握りしめ、涙を流すあなた。

頬を伝う涙は生きてきた証である深い皺に沿って流れていく。

手にも皺が刻まれ、お互いカサカサになっちゃいましたね。

あなたと過ごした五十年、本当に幸せでした。

子供たちも巣立ちそれぞれ結婚をしてこんなに可愛い孫たちにも恵まれ本当に幸せでした。

お先にあちらで待っていますね。

でもあなたはまだまだ来ないでください。