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罪の経歴(壱)
そして今俺がいる死後の世界。。
ーーふんっ。こんな事もあったな。。あの時の大声出したあの女、相当間抜けな顔してたな。。あの時は、ただ夢中で分からなかったけど。
「ーー何か、感じるモノはありましたか?」
「ーーぜんぜん。この女、間抜け面してんなぁってくらい?」
「ーーそれでは次の罪を見てみて下さい!通り魔殺人に関する物です」
「あぁ、そんな事もあったなぁ。。」
記憶を辿るまでもなく、動画が流される。
これは丁度、二十歳になった時の事だ。
今でも鮮明に思い出せる。
仕事が続かない事や、親たちに色々と小言ばっかりを聞かされていたせいで、ウンザリとしていた。
親たちは、仕事が続かない事に対する小言が多かったが、俺は好きな様にやらせて欲しいと思う。
ひったくり犯となった夜も、仕事が続かない事が原因だと頭から怒鳴り付けられた。
ーーこれは俺の人生だ。関係のない大人達の言葉に、耳を傾けるほど俺は人間が出来ていない。。
俺には俺の生き方がある。
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