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質問
悪魔と呼ばれた男が、軽いため息をついてから、呆れた顔で翔太に聞いた。
ーー1つだけ、質問してもいいですか?
「ーー1つ?あぁ、何でも答えてやる!」
命の実権を握っているのは、悪魔と呼ばれた男の方なのに、彼よりも翔太の方が偉ぶっている。。
自らの寿命がかかっている事を知らずに。。
「ーーあなたは、後、いくつの罪を犯すんです?バカらしいとは思えないんですか??」
悪魔と呼ばれた男が聞いた。
「あぁ?」
翔太は眉間にシワを寄せながら言った。
「寿命なんてなければ死なないんだろ?ーーなら、死なない方が良いじゃないか?」
ふっ。
悪魔と呼ばれた男が嘲笑うように笑った。
ーーあなたはまだ若い。。
ーーやり直すなら今ですよ!?
「やり直す必要なんて、何処にあるんだよ?お前、バカだろ?」
翔太は大声で笑っている。
「ーーこれが最後の忠告です。。これを見てこれまでの人生を反省してください」
男は黙って映像を回した。
DVDなのか?今はなきビデオテープなのか?それは分からないが、そこには俺の悪事が写し出された。。
映像に映る翔太、悪事の記憶へ。
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