僕の幸せ

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僕の幸せ

「パパー!パパのとなりの女の子はだれ?」 5歳の僕の娘が写真を見て聞いてきた。 写真に写っている僕らは 楽しそうに寄り添い笑っている。 「その女の子はパパの初恋の人だよ。初恋ってわかるかな?」 「うん、初恋しってるよ!パパの初恋の人かわいいね」 「そうだね」 僕は24歳の時 雪斗に紹介してもらった女性と結婚した。 僕自身は雪乃がずっと忘れられないし、結婚したいと思えなかったけれど 「無理して雪乃さんを忘れなくていいのよ。私は雪乃さんを忘れられない、あなたごと好きになったの」 その言葉を聞いて僕は彼女との結婚を前向きに考えた。 雪乃の(とき)のように熱くなり愛しく想う気持ちとは違うけれど僕は優しく包み込んでくれる彼女が好きだ。 雪乃、僕は結婚して幸せな日々を過ごしているよ。 雪乃が願ってくれた この幸せを感じ僕は今日も生きている。 僕は今でも雪乃が好きです。 僕の、僕らの初恋は永遠に色褪(いろあ)せないだろう。 空を見上げると雪乃が笑ってくれた気がした。
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