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相沢が戻ってくると、ジョンはあっさり肇を開放して風呂場へ向かわせる。肇が出てくる頃には相沢の喘ぎ声が聞こえてきた。
相沢はベッドにうつ伏せになって、後孔からジョンの指を入れられている。
ジョンが肇の方に振り返れば、
「あ、前触ってあげて」
と驚くほど気軽に言ってきた。相沢はジョンに促されよろめきながら四つ這いになる。
足の間に手を入れて相沢のペニスを握ると完全に勃ち上がっていた。先走りに手を濡らしながら擦ると、 相沢はAの音で啼きながら呆気なく精液を放つ。ジョンが指を抜くと、またベッドに崩れ落ちた。
「どっちが先に挿れる?」
ジョンは爽やかな笑みを浮かべる。
肇は口元を歪ませ唸った。知り合いが他人とセックスしているのを目の当たりにし、もっと興奮を覚えるものだと思っていたが、むしろ妙に冷静になる。
「挿れるのはまだ無理かな」
「じゃあ俺が先な。どうする?口でしてもらう?」
AVとかでよくあるヤツ、とジョンは口調を弾ませる。
まあいいか、と流れに身を任せることにした。肇も未知の領域に興味津々でジョンの誘いに乗ったのだ。
「できる?」
相沢に聞けば、虚な目をしながらも頷いていた。
ジョンに貫かれながら、相沢は四つ這いになって肇のペニスを口に含む。ジョンが動く度に口から零れ落ちそうになっていたが、次第に慣れてきたのか律動に合わせて頭を前後に振っている。
正直言って、肇が想像していたほど気持ちよくはない。しかしひどく厭らしいことをしているような気分で、肇のものが勃ちあがり始める。
ジョンが射精した後、肇はベッドに伏せる相沢の後孔に自身を当てがい中に入っていった。
ジョンが挿入した後だがきつく締めつけてくる。快感に腰が痺れ、夢中でペニスを擦り付けた。
しかし、肇の尻の割れ目にジョンの指が伝う。肇はギョッとして首だけで振り返った。
「続けてて」
ジョンはニコニコと、ローションを塗った指をゆっくり挿れていく。
「邪魔」
手で払うがジョンは無視をして、肇の中を指で探索する。慣れた手つきですぐに前立腺を見つけだし、そこばかり触ってきた。指の位置を固定し、肇が腰を後ろに引くのを待ち構える。肇は腰を前進させれば媚肉にペニスを擦られ、後退させれば前立腺を押し潰された。すぐに昇りつめていくが、簡単にイかされてなるものかと堪える。
しばらくするとジョンが指を抜いた。やっと解放されたかと思えば乳首に指が伸びる。やりたい放題のジョンに腹が立つが、いつもの事なので半ば諦め始めていた。
挙げ句の果てには、ジョンのペニスを肇に挿れようとしてくる。肇はまだ相沢と繋がっている。ジョンが腰を進めるも、体勢が悪いのか先の方しか入らない。入ってもジョンが動き始めるとすぐ抜けてしまう。
「意外と難しいな」
ジョンは残念そうに、だがヘラヘラしながら肇から離れる。
「じゃ俺も相沢くんにしてもらおうかな」
ジョンは喘ぎ続ける相沢の顔を持ち上げて、コンドームを外したペニスを口に含ませる。
「アハっやべえすごいエロい」
相沢の頭を撫でながら
「ハジメので慣れた?」
と肇にも目配せしてくる。
ジョンが視界に入るのを避け、相沢の背中だけを見て腰を動かす。相沢の薄い背中に肩甲骨が浮かび上がり細い腰がしなる。苦しそうに息をしているが、どこか恍惚とした喘ぎがたまに耳を掠め昂りを覚えた。
肇が達した後、
「挿れていい?」
とジョンは肇に聞いた。
「じゃそこに寝て」
ジョンが仰向けになると肇は腿の上に跨った。
ローションを指に纏わせて、ジョンの入り口に触れる。ジョンは目を見開いた。肇はジョンを睨む。
「たまには挿れられる側になってみたら?」
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