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鬱々とした思考回路にはまり、世界の全てを呪いたいような気持ちになってきたら、先生がいそいそと教室に戻ってきた。
「……僕が帰らないと困るから、早く帰れと言いにきたんですか?」
「俺はそこまで鬼ではねーよ。とりあえず、これでも飲んで元気を出せ」
机の上に置かれたのは、ホットココア。
校内の自販機で買えるやつだ。
「あー……なんか、気を遣わせてしまって、すみません」
「大したことしてねーし。っつーか、お前はまだまだガキなんだから、こーゆー時ぐらいは素直に人に甘えてろ」
「ありがとうございます」
口にしたココアは甘くて、干上がった身体にしみわたるようだった。
「失恋か。なんにせよ、好きな相手に想いが届かないっつーのはキツいよな」
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