第三章 恋とはどういうものですか?

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 彼はといえば、再び、目の前のかめきちに夢中になっていた。 「ねえ。この子はいま何歳ぐらいなの?」 「……もうすぐ、四十歳近くになりますかね」 「ええっ!? まさかの、めちゃめちゃ年上!」 「そーですよ。かめきちからしたら、先輩なんてお子ちゃまです」 「む。それをいうなら、羽鳥さんもでしょ?」 「まぁ、そうですけど」  そんな、くだらない言い合いをしていたら。  突然、窓の外が、ピカーンと真っ白に光った。  ――ゴロゴロドッカーン! 「いやあっっ!」  鋭い雷鳴音に、つんのめるほどビックリして。  とっさに、先輩の制服の裾を掴んでいた。 「わっ」  腕を引かれてバランスを崩した彼が、ものすごく近づいてきて。  ひゃあっ。  先輩が、めちゃくちゃ近い!
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