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「他人からどう見えるかは、この際、関係ないんだよ。君自身が感じていることが全てで、真実なんだ」
恐る恐る、それまで上げられずにいた顔を持ちあげると。
「やっと、僕の方を見てくれたね」
王子先輩は宝石のような瞳を細めながら、口元をゆるめた。
「……っ」
――なんだろう。
眩しすぎて、直視できない。
「ん? 僕の顔、なにかついている?」
見当違いなことを言って首を傾げている先輩が、きらきらとして見える。
いや。先輩が見目麗しいことなんて誰の目から見ても明らかで、私だって『だから、なに?』と思っていたのに……。
どうして、こんなに心がそわそわするの?
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