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「ええ!?」
お菓子の国帰ったアンは、ショックを受けていました。アンが人間にお菓子を広めた実績は、他のお菓子の妖精と比べると、少なかったのです。
「どうして!? すごく上手くいってたじゃない!」
お菓子の国の審査に抗議しましたが、
「どうしてと言われましてもね。他の妖精の方がお菓子の普及が上手くできているとしか言えませんよ」
と、役人に言い返されてしまいました。
「そんな……だけど、言われてみれば、我が家はずっと貧乏だったわ! 私のお父さんが教えてくれた呪文、今ひとつなのかしら?」
「そうかもしれませんね。あなたの家系はお菓子の妖精としての実績はずっと低いですから」
「どうしましょう。このままじゃ貧乏の連鎖だわ。弟も妹もいるんだもの。もっと実績をあげなくちゃ。一体お菓子の普及が上手い人は、何をしているのかしら?」
アンは実績の高い人のやり方を学びに行こうと決心しました。
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