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アンは再び人間界に行きました。ケーキ屋さんの前にいる女の人に、
「食べちゃいなよ!」
と言うと、その人はケーキを買って行きました。アンはその人の跡をつけました。
その人は家に帰ると、早速ケーキを食べました。幸せそうに食べています。
「うーん? なんの問題もないじゃない?」
アンは首を傾げました。しかし、女の人は食べ終わった後で、しょんぼりし始めたのです。
「しまった! また誘惑に負けてしまった! ダイエットしてるのに!」
女の人は机に突っ伏してしまいました。
「あれれ? なんか悪いことをしちゃったのかな、私……」
アンは他の人にも同じことをしてみました。
とある民家に入ると、小学生の女の子がいました。その女の子はしばらくテレビを見ていましたが、席を立って冷蔵庫を開けました。冷蔵庫にはロールケーキが入っているのが見えました。
「食べちゃいなよ!」
と言うと女の子はロールケーキを食べました。しばらくすると、その女の子の母親が家に帰ってきました。
「こら! そのロールケーキは三時に食べたでしょ! のこりは明日のおやつって言ったじゃない! こんな夕方に食べたら晩ごはんが食べられなくなるわよ!」
「ごめんなさい」
女の子は母親に怒られてしまいました。
「まあ、お菓子を食べて怒られるの?」
アンはびっくりしてしまいました。
その後女の子は晩ごはんを残してしまって、母親からもう一度怒られていました。
「ジェシーの言うとおり、私のやり方は良くないかもしれない……」
アンは再びジェシーのところに向かいました。
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