幕間~違和感

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幕間~違和感

 彼女が手を引いて案内してくれていたのだが、2~3分歩いた頃、突然、 「あの……、ちょっと手を離してくれる? 腕組みしたいな。いい?」  あ、え? 一も二もなく了承し、まるで恋人同士のように腕組みして歩くと、胸の感触が伝わってきた。ボクは思わず顔を赤くしてしまった。 「どう? うれしい? え? ちょっと、おっぱいに腕が当たってるよ。何赤い顔してるの? 恥ずかしいな……、でも、私を女として見てくれてるんだよね。うれしいな」  フォローまでいれてくれた。さっき再会したばかりなのに、お付き合いしてるみたいな気分になってきた。  辛いことも多いけど、生きているといいこともあるんだって、この時は思った。
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