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まずは「彼女」を動作させるマシンが必要だ。クラウド上の仮想マシンを使えば安く上がるかもしれないが、ネットワークを介するからどうしてもレスポンスは悪くなるし、マシンの性能を上げればやはりそれなりにコストがかかってくる。それなら自宅にホームサーバを兼ねたハイスペックなマシンを置いた方がいい。
とは言え、マシンの性能を上げると、消費電力も大きくなってしまう。電気代がかさんで、同居の長男夫婦に迷惑をかけるわけにもいかない。というわけで、僕は部品単位で性能と消費電力を天秤にかけて十分吟味し、「彼女」の器となるマシンを組み立てた。
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