産みの母と育ての母

「里子として受け入れてくれた両親はとても理解があって、僕は両親にここまで育ててくれたことを感謝しているんですよ！」

と自分の心境を正直に話すとママさんが、

「げんさんは、良いご両親に出会えて、本当に良かったですね！

と少し笑顔で言葉をかけてくれた。

その後は、最近の仕事のことやニュースの話題でママさんと冴さんと僕の３人で楽しい会話をすることができた。

２２時を過ぎた頃、そろそろ帰ろうと思って、

「そろそろ帰ります。

　会計お願いします。」

と言うと冴さんが、

「はい」

と言ったので、僕は冴さんにお金を支払って店を出ることにした。

店の玄関でママさんが、

「ありがとうございました。

　またいらっしゃってください。」

と笑顔で声をかけてくれた。

また冴さんも、

「げんさん、また来てくださいね！」

と元気に笑顔で声をかけてくれた。

「はい、また来ます。」

と僕は言って店を出て家路についた。