はじまりの挨拶

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   本日は百物語の会にご参加いただき、誠にありがとうございます。  この会の主催を務めさせていただきます、古屋 青磁と申します。  さて、皆さま方は百物語という物をご存知でしょうか?  怪談や不思議な話を、参加者が順番に語り、語り終わった者がロウソクを消す。  これを百話ぶん繰り返すと、なんらかの怪が起こる。と言われています。  古くは江戸時代から行われていた記録がございまして、大変歴史ある肝試しの形の一つです。  百話終えて起こる怪ですが……。  幽霊を見たとか、不幸が起こったなんて話もあれば、天井から餅が降ってきた、百話目まで残った者が出世した。なんて話もありますから、私にも何が起こるかとんと分からぬのです。  この会に参加してしまったなら最後、何が起こっても自己責任。ということでお願いしますね。  それでは、お待ちどう様です。  一人目の方から順番に、物語を語って頂きましょう。  百話の不思議な物語を、どうか楽しんで行ってくださいませ。  
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