えいえんに

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えいえんに

 絶対に幸せになる。そう決めて、白いドレスを来て、同じく白いタキシードを着た優しそうな彼の手を取ったあなたの姿は、本当に美しかった。  だから、わたしはあなたに捨てられたことを、いいえ、あなたがわたしを捨ててくれたことを、本当に誇りに思っているのです。  わたしは喜んで、新しいあなたの名前にバトンタッチします。  これから、あなたを見守っていってくれるはずの、その存在に。  さようなら。さようなら。わたしであったあなた。そしてあなたであったわたし。  どうか、どうか、いつまでも幸せに。    わたしはこれから、戸籍というデータの中で眠ることとなります。  あなたが決して、わたしを再び迎えに来るのことないように、あなたの永遠の幸せを祈りながら。  わたし自身が、もう二度と目覚めないこと。それがあなたの幸せにつながるのなら。  わたしはこのまま、××××としての生を、ここで終わらせることを神に誓います。  あなたがたが健やかなるときも病めるときもお互いを愛することを、たった今、神に誓ったように。  永遠に。 〈了〉
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