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地下鉄の中
窓に映る
自分と彼。
彼は背が高いから
私の肩より随分上に肩がある。
何センチくらいかな、
私の身長より
かなり高いよね
そんなことを
前を見ながら
考えていたら
急ブレーキと共に
電車が止まった。
ぼんやりしていた私は
彼に体重をかけてしまうことになり
一瞬にして
顔が真っ赤になっていたんだと思う。
おばさんなのに、
乙女のようで
余計に恥ずかし過ぎる…
「ごめんなさい」
そう小さく謝ると
「いえ」
彼は短く答えた。
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