episode.1

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地下鉄の中 窓に映る 自分と彼。 彼は背が高いから 私の肩より随分上に肩がある。 何センチくらいかな、 私の身長より かなり高いよね そんなことを 前を見ながら 考えていたら 急ブレーキと共に 電車が止まった。 ぼんやりしていた私は 彼に体重をかけてしまうことになり 一瞬にして 顔が真っ赤になっていたんだと思う。 おばさんなのに、 乙女のようで 余計に恥ずかし過ぎる… 「ごめんなさい」 そう小さく謝ると 「いえ」 彼は短く答えた。 
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