episode.1

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でも、 そんな私にも 楽しみがあった。 いつもの電車、 いつものドアから乗ると いつもほぼ決まった場所に立つ男性。 背が高く 彼はスっと立って吊革に手を添えている。 スーツ姿に 手荷物カバンはリュック型なので、 おそらく 自分より世代は下だろうな そう思いつつ 毎朝、 心で 彼に「おはよう」 とささやく。 小さな小さな楽しみ。
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