episode.1

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彼も 心無しか 疲れているよう… 私は 彼に 心の中で声をかける。 「お互い、お疲れ様ですね」 決して 声には出していないのに 彼がふと顔を上げたので 目が合ってしまった。 慌てて、 目を伏せてみたものの それもまた 不自然だった気もして 彼が どう思ったか不安になる。 まあ、別になんとも思わないだろう。 変な人だと思われたくないので 目の前の彼に 極力目を向けないようにと 寝たフリをすることにした。
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