トナリノカノジョ

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「ねぇ、覚えている?」  ――だから、何を……    玄関先で――  普段はあまりオシャレをしなさそうな女が精一杯めかし込んだと思われる、可愛らしい水色のワンピース……  何がどうしてこうなったのかは知らないが、無惨にもずぶ濡れとなったその服を身に着けた女は、件の言葉を繰り返す。 「ねぇ……」
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