ねぇ、あの味を覚えてる?
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それから母の誕生日は毎年シチューだ。 どんなに忙しくても、嫁いでどんなに離れても、母の誕生日にはシチューを作りに来た。 認知症の進んだ母は、もう私の顔を覚えていない。 今の母は、私の事をなぜかお手伝いさんだと思いこんでいる。 それでも、良いのだ。 母との思い出は私の中にあるのだから。 大切な思い出を一番共有したい人と語れないことに、少し寂しく思いながら私は私の分のシチューに手を付けた。
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