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「ねえ秋生くん、何サイズだったか覚えてないよね?」
「Mじゃない?いや、でも自信ない···」
「Sっぽくない?ウチの椅子、カウンターに合う細い椅子だから、脚も細いじゃん」
「じゃあ、またSとMを買う?」
「いやいやちょっと待ってよ秋生くん!これ以上無駄なカバーは増やしたくないよ!」
「よし、じゃあMを2つ買ってみよう、とりあえず」
「待って、Sを2つ買おう!Mが2個合わなかったら、ちょっと、」
2人は自然と爆笑していた。
お腹も痛くなってきた。痙攣している。
ヒーヒー顔を引き攣らせながら笑っていた。
「こんなにカバーがごろごろある家庭は、他にないよ···」
「わかった、みやびを信じよう。Sを2つ買ってみよう。そしてまた来週も、Sを1つ買おう」
2人はレジに向かった。
家に帰って、Sサイズのカバーをつけた。
ギチギチの椅子の脚を見ながらみやびは秋生に平謝りし、秋生はただただ笑っていた。
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