エリート彼氏の、そんなところも好き!

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 それは、食事作りだ。  そもそも、わたしはご飯を創ることが好きだ。というか、じぶんの体調管理のために、どういう食材を食べるか、というところからしっかり考えたいのだ。っこれは実家で同居していた祖母が、共働きで帰りの遅い母にかわってわたしに料理を仕込んでくれたことがベースになっている。祖母のおかげで、家族全員、めったなことでは風邪などひかなかった。学校で皆勤賞をとれたのも、祖母のおかげだ。  わたしは思い切って悟志に話すことにした。 「わがままかもしれないけれど、食事の支度だけは、わたしに任せてほしいの」 「それはありがたい話で、ちっともわがままじゃないよ」  悟志が快諾してくれ、わたしはほっとした。 「じゃあ、キッチン周りはわたしの思うように置き換えていい?」 「かまわないさ。一緒に置きなおせばぼくも覚えられるね」  というわけで、二人仲良く調理器具や調味料をわたしの使いやすい位置に置きなおした。そういう作業でさえ、幸福度をあげるものになるとは、同棲って素晴らしい。
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