異世界に召喚されたという訳でもないが行ってみたら神になれた

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異世界に召喚されたという訳でもないが行ってみたら神になれた

朝のニュースです 昨夜もまた地面に魔法陣が現れて人が消えてしまうという事件が起きました。 「これで、30件目ですね。このニュースについてどう思いますか?〇〇さん」 「そうですね。この、少子高齢化という問題もあるのに若者ばかり消えてしまうと困りますね。」 そんなニュースを左から右に流すように何となく聞いていた俺はいつも通り学校に出かけた。 ラノベみたいな妹もいなく、少年漫画みたいなライバルも特にいないし、少女漫画みたいな幼なじみも俺の周りには存在しない。 特に引きこもりでもなければゲームをやり込む訳でもないし生徒会にも入っていない。逆になんの部活にも入っていない訳でもない。 しかも、性格は正義感が強いわけでもゲス野郎なわけでもないしツッコミ担当とかそういうのもない。 だが、これだけはわかる、、俺は主人公だ。 だからなんだとかそういうのは要らない。 心は弱いのだ、やめて。 「お!おはよう」 こうやって挨拶してくれる友達はいる。いる(断言)決してぼっちとかじゃない。 「おはよう」 何の変哲もない挨拶を返すと友達は行ってしまった。 クラスに入ると話題は今朝のニュースで持ち切りだった。 「見た?ニュース?あれ、先輩らしいよ!」 「マジ!?そんなことある?!」 「先輩の彼氏が消えるとこ見てたんだって!」 「えっ、助けなかったの?」 「それが魔法陣には入れなかったらしいんだよ」 「こわっ」 「ほら!そんな話してないでホームルーム始めるぞ!」 「だって!身近な人だったから次、うちかもしれないじゃん!」 「お前は大丈夫だ」 「なんで?」 「お前みたいな怖い顔のヤツは攫われねーよ」 「先生ひどいよぉ」 笑いがあふれていた。 ま、俺には関係ないしな……。とお決まりのセリフでフラグをたててみるが大丈夫だろ。 「じゃーなー!」 「ん、また」 友達とわかれ、帰り道……。 俺の足元が光だした……。 え?まじ?フラグ回収? … …… …………… 魔方陣でたぁ! フラグ回収しちゃったんだけどぉ! どーする?俺。 ちょうど俺がいたのは砂の上だったから。蹴散らしてみた。 「………………消えた……。」 草 おわり! 『ちょ、ちょっと待てやぁ!』 は? 終わったじゃん。何言ってんの? 蹴散らせたじゃん。 『いやいやいや!おかしいやろ!タイトルとそぐわないんじゃゴラァ』 いや、タイトル(メモ)だったじゃん。 『それは作者さんが «あー。小説とか書いてるの見つかって読まれるの恥ずかしいなぁ…… そうだ!メモってことにすればいいんだ!» →そういうやつじゃ! しかも、みてみぃ。 1章のタイトルちゃんとついてるじゃろ?』 そうみせかけてーのおわり!みたいなのだと思えば行けるじゃん。ってか終わらせてよ。 俺、作者さんの考える通り動くんだろ?疲れるよ。作者さんもあきっぽいから絶対に途中でおわっちゃうやつじゃん。それなら今、すっぱり終わらせた方がいいと思うんだよね。 『すごい正論……いや、そんな屁理屈言わないでこい!ってかお前さんがフラグたてたんじゃろ!』 俺は有無を言わさずに連れていかれた。 あ、目の前に神様がいる。……違う、あれは変質者だ。目を合わせないようにしないと。 『何、目を合わせないようにしてるのじゃ』 『ってかさぁ!魔法陣でてきて焦った後、異世界に来ちゃいましたぁみたいな感じになるじゃん?何を蹴散らしてくれてるんじゃ(怒)』 「やってみたくなるじゃん?」 『ならねーよ!普通さー。つっこまない? 頭に直接話しかけてるだと!? とか ここどこ!?えっ、誰……。 とかさ〜。あるじゃん?もうちょっと神をいたわったってバチは当たらないんじゃよ?』 「俺は冒頭でちゃんと言いましたよ?ツッコミ担当じゃないって。話聞いてました? あと、神様が本当にあからさまに神様の格好なんで、あー。みたいな? 俺、主人公って自覚してるんでなんかもー。大丈夫です。」 『もう、やだ。現代っ子怖い。』 「ここまで来たらあれなんで読者さんのためにも、なんで魔法陣を出現させて若者ばかり攫っているのか教えて貰っていいですかね?」 『おお、そうじゃった。そうじゃった。今、お前さんがいるここは天界と呼ばれる場所でなお前さんが元いた場所、地球と異世界を繋いどるのじゃ。そして、わしは異世界の神の1人なんじゃ。その異世界が問題でのぉ』 「問題?」 『日本では輪廻転生とか言うじゃろ?本当はなぁ、地球で死んだら異世界に転生して、異世界で死んだら地球に転生するように出来ているのじゃが……なんせ異世界じゃろ?魔物出るじゃん、最近の若者は血気盛んでのぉ。自分のレベルより強い魔物を退治しに行きたがるのじゃよ……はぁ。それで、死ぬやつが多くてのぉ転生させるのにも時間がかかるのじゃよそう簡単には転生できないからのぉ。そこで、異世界の人口が急激に減ってしまったがために召喚していたのじゃ……地球の若者を』 「地球も、人口が減っているのだが……」 『それは、関係ないんじゃ。元々は異世界に人が増えすぎてしまったがために作った倉庫のようなものじゃからのぉ。あとわし、地球担当じゃないし☆まぁ、ちょうど新しい神を誕生させようと思っとったところじゃしお前さんに異世界の人口が減らないように見張りとして異世界にいってもらいたいんじゃが』 「……。」 『お前さんが魔法陣を蹴散らしてくれたおかげでわしがわざわざ頼んでいるのじゃが普通はOKするじゃろ?ってかお前さん、主人公じゃろ?強制じゃん。その扉を開ければ行けるから行ってこい。あ、扉を通れば神になれるから。ステータスは後で確認して』 「しゃーない。行くか。」 かなりキャラぶれしてる神に強制的に神にされたが説明受けてないんだけどぉ!? 珍しく心の中でツッコミながら俺はいかにも神が通る扉を通って行った。
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