腸内力士

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「やばい、変な夢見た。」 起床したアイカはげんなりした。 (腸内力士って何だよ。) そう思って机を見ると処方薬があった。 (うわ、夢じゃ無かった。) 朝から疲れる、と思ったがひとまずトイレへ行き試してみる事にした。 「はっけよい」 そう言うと、今まで感じた事の無い力を感じた。 (え?なにこの圧力! 来る!!ヤツが! 押し寄せる!!) 「はっけよーい!」 次の瞬間最高の開放感がアイカを包んだ。 (いい!!久しぶりの快感! 世界が明るい! あれ、この辺でも鳥がチュンチュン鳴いてるのね!) 会社についてユキにすぐに報告した。 「ねぇ!すごいね、腸内力士!」 「え!早速行ったの?早!でも、いいでしょ!」 「はー、この感じ、やめられない、止まらないだわ~!」 2人で恍惚の表情を浮かべ少し立ち尽くした後、ユキが聞いてきた。 「しこ名つけた?」 「そういえばサイトに書いてあったけど、つけてないな。」 「しこ名つけるといいよ!10日目くらいから腸内力士も疲れてくるから名前呼ぶと踏ん張り効く感じ!」 「へぇ~、ちなみにユキは?なんてつけた?」 「私は『御便流(ミベル)』ってつけた!」 「何そのヤンキーネーム!」 「最近はやりのキラキラしこ名風なの★」 アイカは少し考えた。 「じゃぁ、私はゴリ丸かな?」 「えー!ゴリラかよ。」 「ゴリラのゴリじゃなくて、ごり押しのゴリ!」 「ソレ分かって聞いてもゴリラー!」 2人は笑いながらそれぞれの仕事場に向かった。
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