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タイムスリップ
―――
「はぁ~旨かった!さすがイチだよな~お前も見習った方が良いんじゃないか?」
「うるさいわね!いいのよ、私は。イチが何でもやってくれるんだから。」
イチの手料理でお腹いっぱいになった二人は、そう言い合いながらキッチンの方を見た。そこからは食器を洗う音に混ざって鼻歌が聞こえる。
「イチがやってくれるってお前……仮にも女だろ?嫁に行った先で困るのは自分だぜ?」
「今どき何処の家でも家政婦ロボットくらいいるでしょ。ていうか、私嫁に行く気なんてないから。」
「はぁ?」
「だってそうでしょ。お父さんの研究引き継ぐつもりで大学行きながらこうして助手してるんだし、結婚なんて考えてないわ。」
きっぱりとそう言う蝶子。
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