桶狭間にて 後編

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――― 「義元ーー!」 「……ぐぅっ…!」 家康の刀が義元の腹を突き刺した。 義元は左手に刀、右手に槍を持ったままずるずると崩れ落ちて、やがて動かなくなった。 「……はぁ~…」 人が刺されて死ぬ様をバッチリ見てしまった蘭は、そのまま茂みの中に蹲った。 「蘭丸君!」 すぐさま家康が飛んできてくれて、抱き起こしてくれる。蘭は青い顔をしながらも微笑んだ。 .
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