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『『えっ?』』と私と颯太の声がハモった。超特急で記憶を辿ってみるものの、そこに目の前の女性の姿を見つけることは出来ない。
「私、高島樹梨だよ。中学で一緒だった。覚えてないかな?」
「えっ?高島さん!?嘘!?」
だって容姿が全然違う・・・とじっと見つめてしまう。
「ここで若女将やってるの。着物に合うように髪黒染めして黒のカラコン入れてるんだ。」
話によると中学の時彼女のみを引き取ろうとした親戚が営んでいるのは旅館だった。彼女はその申し出を突っぱねて施設に行ったものの、その親戚の家の子と付き合うことになりそのまま結婚したらしい。
高島さんは『旦那、年下なの。私、今でも年上の人が好きなのにね。』と笑った。お子さんも二人いるらしい。
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