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「やー、佐原が日下部のこと好きだったなんて全然わからなかったよ。笠野すごいね。恋愛マスターだね。」
須藤くんが感心した様子で話に入ってきた。
「気づいてねーの須藤だけだよ。恋愛アンテナぐねぐねに曲がってるからな。今でも。」
「どうしよう、否定できない。だって俺彼女いない歴・・・いや、やめとく。早く飲んで食べたい。」
須藤くんはそう言いながら着席した。笠野くんはなおも続ける。
「夜ホテルの庭に日下部が来て『茶、持ってってやれば？』って言った時も『は？なんで俺が。』とか言ってほんとお前はなんなんだよ。素直じゃねーな。中二病か。中三だったけど。」
「なんだと。」
「まぁまぁ落ち着いて。せっかくの再会を祝して乾杯しようよ。職権乱用して料理グレードアップしておいたから。」
いつのまにかやってきていた洋服姿の高島さんに言われ席についた。
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