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東京都八王子市の南大沢にある結婚式場でした。
そこは最寄り駅は南大沢駅。
階段の長い式場だった。
そこで結婚したあとどこに住もうか考えた。
多摩市落合の自宅近所に空き部屋が出たのでそこで暮らすことにした。
彼女が忘れていなかったことが信じられなかった。
一緒に暮らすと一人で両親と一緒に生活していた時とは違う苦労があった。
彼女の名前が美江だから見栄じゃないのか?
そんなことを考えていたが、どうやらこれは現実の世界の話らしかった。
相変わらずコンビニで働いていた。
でもあせりはなくなった。
このまま生きていくのだろう。
美江は書店に出勤して行く。
その後ろ姿を貞夫は見送った。
(了)
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