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あとがき
はい、いかがだったでしょうか。よしけんワールド第二段。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。そして、お疲れ様でした。
いやぁ、怖かったですね。え、そうでもない?それなら安心。
さて、これも高校一年生の時に書いた、それも生まれてはじめて書いた短編を大幅に変更、編集した、いわゆるリブート作品です。こうして見ると、初めて書いた短編なのに、新鮮な感じがします。話の流れ、オチ自体はそんなに変わっていないのに。不思議です。
さて、この作品も元ネタがあります。それはご存知『奇跡体験アンビリバボー』の『恐怖のアンビリバボー』のエピソードです。詳しくは覚えていないのですが、その内容が、過去に先祖が人を殺したばっかりにその霊にとり憑かれ、子々孫々にまで霊障に悩まされる人の体験談をベースにしています。結局、その体験者は途中で行方不明になり、今はどうなってるかわからないという話が紹介されていました。その体験談に、自分は恐怖どころか「面白い」と思ってしまったわけです。そして、時間が経つこと数年後。ある日突然、本作の構想がひらめき、筆を取り、この物語の原型が出来上がりました。
そして、何を思ったのか、この作品も「近々高校生の文芸コンクールがあるから出展しよう」と、前作の『ドリアン・グレイの絵具』の後に出展しました(今度はちゃんと規約を守りました)。しかし、結果は落選。これも日の目を見ることなく終わってしまったわけです。
しかし、それでも満足でした。ちゃんと批評していただいたわけですから。
前作、『ドリアン・グレイの絵具』を発表したところ、完結済みなのに、未だに応援してくれている方がいたこと、何よりはちゃんと「おもしろい」と言ってくれたばかりか、批評までしてくれたことに驚きました。そして、もしも、今、この作品も世に出したらどうなるのか、という思いに駆られ、新たに書き直し、世に出すことにしました。
この作品自体は良く見れば穴だらけです。突っ込みどころも無いわけじゃない。
しかしながら、これを読んだ母からは「これは面白かった!!」
と、太鼓判を押してくれた自信作です。これも、ぜひ、ご意見、感想をいただきたく存じ上げます。
また、この作品ですが、ちゃんとしたパクリ?元ネタ?がありますが、自分なりに咀嚼して書き上げたつもりです。故にメッセージがあります。
この作品は、
「いじめ、ダメ、絶対」
なんて軽々しく、浅薄なメッセージを伝えたいわけではありません。
「人の恨み、怨念は恐ろしく、人の道から外れると子々孫々にまで影響が出るよ」
という、教訓を含んだものとなっています。
おせっかいな発言かもしれませんが、これが少しでも読者様の心に届いてくれれば感無量です。
また、これもおせっかいなお願いですが、この『怨霊』は勿論、『ドリアン・グレイの絵具』と『源頼光-RE;birth‐』をこれからも愛し、応援してくれたら幸いです。
皆さん、本当にここまで読んでくれてありがとうございました!!
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