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アルツハイマー病の新薬
【News in Levels】
New drug for Alzheimer’s 14-06-2021
※このページを読むのに1分以上かかります。3分くらいです※
「老いを恐れなくていいのです。老いれば病
気になっても痛みは感じなくなるし悪いこ
とばかりではないのですから」
忘れもしないとある先生の一言です。
大学時代に臨床心理学の講義を受講していたのですが、精神疾患の話だったかな?その日のテーマは覚えていないのですが、この一言は今でも忘れられません。
その一言の意味を初めて理解したのが4月8日に開胸手術を受けてからです。(詳しくはコロナ渦中の闘病日記をご参照下さい)
開胸手術後そうそうにリハビリがはじまったのですが、心臓を守っている胸骨を切り、更に心臓を開けたので痛みが半端ないのですよ。自力で起き上がるなんて論外でした。
執刀医の一人に言われたのですが、人間は痛みを学習する生き物で痛みに一番敏感になるのが10代~30代、高齢になるにつれて痛みに対して感覚が鈍くなるため高齢者が私と同じ手術を受けても感じる痛みの度合いは異なるとのこと。
YUAは御年39歳。むむ。痛いのは仕方ないということでしょうか。
感染性心内膜炎という10万人に2~3人しかかからない心臓の病気にかかってしまったので今さら心臓を切ったことをどうこう言うつもりはないのですが、もし高齢でこの病気の手術をしていたら、こんなに痛い思いをすることはなかったのかな、と上記の一言を思い出しました。
以下、認知症の原因疾患の一つであるアルツハイマー病の新薬のニュースです。
バイオジェン(アメリカの大手製薬会社)はアルツハイマー病の原因をターゲットにした初めての薬アデュカヌマブと呼ばれるアルツハイマー病の薬を製造しました。
18年ぶりに承認された新しい治療法です。アメリカ食品医薬品局は2週間以内にアデュカヌマブの発送を始めることを承認しました。
アメリカにはアルツハイマー病を患っている600万人以上の人々がいます。
アルツハイマー病の患者を擁護する人々や医師はこの薬を歓迎していますが、その一方で臨床試験は一貫性が低いと述べる人々もいます。
薬の費用は年間56,000ドルで(2021.7.4のレートで6,218,240円)バイオジェンの2022年の売上は最大で10億ドル(約1,150億円)になる見込みです。
研究者は薬の価格を抑えるべく類似の薬の競争があり、効果は落とさず経済的な治療法が発見されることを望んでいます。
ちょっと気になって他のニュースも見たのですが、臨床試験に関して詰めがあまいのではという指摘も見られました。
新型コロナウイルスのワクチンもそうですが新薬は新薬ですからね。
治験が溜まらないとよりはっきりとした効果や副作用は断言できないのは仕方ないですね。
老いは人間に限らずありとあらゆる生物が直面する、生を受けたら死を誰しもが迎えるので、永遠の課題ではありますが。
新薬の効果はさておき、最終的に長らえたいのかそれとも病気を受け入れて穏やかな最期を迎えるかは患者様自身で選択できると良いのですが。
突然死と隣り合わせで(本当にいつ死んでもおかしくなかったのです)開胸手術を経て、今を生きているYUAは、自分の最期は色々なことを受け入れて穏やかにしたいと強く願います。誰の手にも委ねたくないですね、最期くらい。
後悔の無いように一日一日を大切に生きたいものです。
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