選手は東京に行くことに問題を抱えている

1/1
前へ
/24ページ
次へ

選手は東京に行くことに問題を抱えている

【News in Levels】  Athletes have problems to get to Tokyo  先日テレビを観ていたら日本に留学したくても留学できない外国人留学生が日本政府に対して渡航を解禁するよう求めるニュースが流れました。 「オリンピックの選手は日本に行けるのに、どうして私達は日本に行けないの?」  確かに…。  オリパラ開催の是非は兎も角、不公平感満載であることは事実です。  しかし、それは選手の皆さんにも言えるようで…。  海外のメディアは東京へ行くのさえ困難だと報じています。  東京2020オリンピックまで3週間となり、選手が日本に行くことは新型コロナウイルスの増加に伴い物理的に困難であるようです。  200ケ国以上から11000人の選手が16日間に渡り一つの選ばれた都市にいることは普通は移動上の課題が生じます。  例えば、通常ではスリランカのチームはシンガポールに飛行機で行き、そして東京に向かいます。しかしながら新型コロナウイルスの症例は(スリランカでは)まだ1日約2000人であり、スリランカは多くの国の禁止リストにあります。またシンガポールでは最近の渡航歴のある人は市内の移動さえ禁止しています。  大半の選手は十分にワクチンを接種していますが、先月日本でウガンダの選手2名が陽性反応となり困惑しています。  世界的大流行の最中は他にも移動上の問題があり、多くの選手は通常の場所で練習ができません。国境を越えての移動は必要な予選大会への参加もとても困難にしています。  皆様、幻の東京オリンピックを聞いたことがありますでしょうか。  1940年(昭和15年)9月21日から10月6日まで、東京で開催されることが予定されていた夏季オリンピックのことで、歴史上はじめて欧米以外で、かつアジアで開催される予定だったオリンピックなのですが戦争の影響で幻となりました。  開催までもう日数もありませんし、このままオリパラをやるんだろうなぁと思いますが、人命とオリパラを天秤にかけたときにどちらを優先するかは明らかだと個人的には思います。  選手の皆さんの想いを考えると開催することに意味はあるのかもしれませんが、厳しい意見ですが、1回中止して、仕切り直しで日本でいつか開催するという英断(今止めたら、歴史上にのこる英断ですよ)はないのかなぁ…。  大人の事情とか、お金の問題とか、綺麗ごとで済まない問題が山積だからやるのでしょう。  穏便にオリパラが終わることを今はただ祈るのみです。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加