コーヒーで部屋を暖める

1/1
前へ
/24ページ
次へ

コーヒーで部屋を暖める

 【News in Levels】  Coffee Heats up Homes 10-06-2021  皆さんはコーヒーはお好きですか?  私はスターバックスのアイスコーヒーと上島珈琲の黒糖ミルクコーヒーが好物です。  コーヒー豆の独特の匂いが好きなのですが、そのコーヒー豆のカスを燃料として使うという発想は全くありませんでした。  紅茶好きが多いイメージがあったイギリスではコーヒー豆のカスから何と燃料を作っているそうです!  ロンドンの埋め立て地には年間約200,000トンのコーヒーのカスがありますが、バイオ・ビーンのCEOである26歳のアーサー・ケイ氏には解決策があります。  (ケイ氏は)ロンドンの住民で3年前から事業を行っており、400社以上の会社があるヴァージン・グループの創業者であるリチャード・ブラウン氏を含む著名な支援者がいます。  ケイ氏は家の暖炉で使用するための固形燃料としてバイオディーゼル(生物由来の物資を原料としたディーゼル燃料)でにコーヒーのカスからできた固形製品を作ると説明しました。(見た目は石炭みたいです。コーヒーのカスを固めると石炭そっくり…あら、びっくり)  ケイ氏によると一つのログ(コーヒーのカスからできた固形燃料)は25杯分のコーヒーのカスからつくられ、木のログよりも暖かく長く燃えるそうです。  石炭の代わりに利用されるコーヒーのカス1トン毎にブラック・キャブ(黒塗りタクシー)でロンドンから北京を運転して2回運転するのと同じ量の二酸化炭素を節約できます。  毎年ケイ氏の工場では50,000トンのコーヒーのカスからできた燃料を製造しており、数十万もの世帯に十分な燃料を供給することができます。  人々がイギリス中のコーヒーのカスを手に入れれば、恐らくロンドンの約2/3がコーヒーのカスだけで電力を供給することができます。  ケイ氏はコーヒーのログからかすかにコーヒーの匂いがするのにワクワクしていました。しかし、ケイ氏いわくコーヒーのログは多かれ少なかれ無臭の燃料であるといいます。けれどもコーヒーの油はとても強烈なコーヒーの匂いがします。  おお、暖炉からコーヒーの匂いが漂ってきたらコーヒー好きにはたまらないのでしょうか。  石炭や石油などの地下資源に頼らず、廃棄されるであろう物から燃料を作りだす発想に脱帽です!
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加