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セイヨウタンポポについて
初夏だというのに。
そこらじゅうにあの黄色い花が咲き誇ってる。
日本で咲いているタンポポは大きく分けて2種類ある。
もともと日本で咲いていたタンポポ(在来種)と、ヨーロッパから持ち込まれたタンポポ(外来種)だ。
近所で咲いているタンポポは、外来種の「セイヨウタンポポ」がほとんどだ。
**タンポポの不思議なところ**
タンポポは、いきなり花になって、あっという間に綿毛になっている気がする。
花と綿毛の中間は、いったいどうなっているのだろう?
ヒントは、咲いたあとの枯れ方。
一度閉じて、枯れた花を落とす。
そして、改めて「綿毛を咲かす」のだ。↓
だから、タンポポはいきなり綿毛になる。
不思議を一つ解決できた。
が。
さらに、最大の謎がセイヨウタンポポにはある。
セイヨウタンポポは、受粉しない。花粉をもたない。だからとうぜん蜜もない。
クローンを作り続けるのが、セイヨウタンポポの特徴だ。
だから、どんどん増える。
あっという間に、タンポポの楽園ができる。
種ができるまでの順序はわかった。
しかし、納得できない。
なぜなら、花粉もない蜜もないはずのタンポポの上に、たくさんの虫が乗ってる。
間違いなく、蜜を吸っているように見える。↓
なぜか?
なぜなら、セイヨウタンポポの中には、花粉や蜜を持つ個体があるらしい。
では、なんのために?
自分のクローンを作るセイヨウタンポポに、虫はいらないはず。
どころか、花粉や蜜のような栄養分を、虫たちに持っていかれたら困るはずだ。
そもそも、花なんて咲かせる必要などない。
そもそも、閉じている間に種を作ればいい。
花粉や蜜をつくるには、かなりのエネルギーが必要なはずなのに、クローンをつくるセイヨウタンポポが花粉や蜜を作ったり、花を咲かせたりする。
なぜ、そんな無駄なことをするのか?
つづく。
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