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始まり
私は花田陽菜。中学2年1組の生徒会長を務めている。クラスの人気者の美咲ちゃんは、このクラスの女王といっても過言ではない人気ぶり。
(今日も学校か。)と憂鬱な気持ちになっても美咲ちゃんがいれば安心できる。
ある日私はいつも通り学校へ行った。
私は学区外に住んでいるから、バスで移動する。
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン……
陽菜「あっ」
学校近くのバス停で、従姉弟が乗り込んできた。
陽菜「学校は?」
私がいとこの藍色由菜(アイイロユナ)に聞くと、
由菜「今日、早朝からの代わりに会議だけだったの。だから帰るのが早くなっちゃって」
すると、隣に乗っている藍色悠人(アイイロユウト)が言った。
悠人「お姉ちゃん、今日はおしゃれしてたよ」
陽菜「へえ、学校で会議とかあるんだ。私これから学校だから、じゃあね!」
そういい私は学校前のバス停で降りた。
去っていくバスの中で、悠人と由菜が手を振る。私はニコリと笑い、手を振った。
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