第二章[あの日から…。]

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「私も…その谷崎先生の絵のファンで画集持ってきてて、みんなと騒いじゃって、おさまりつかなくなって。」 「ほら、委員長も言っているんだし。」 「委員長?え?私が、ですか?」 「違うの?」 俺の言葉に生徒たちは、爆笑していた。 「ああ…もういいから教室戻る!」 彼も生徒たちにそう言いながらも…俺は見逃さなかった。 「そうだ!そうだ!」 そんなふうに注意をした俺を彼は睨みつけていたが、俺が委員長と言った生徒に優しく微笑んでいるのを俺は見逃さなかった。 「はい!みんな!戻りましょう!」 結局、教師の俺や彼が言うよりも、彼女が言ったおかげでみんなすんなり職員室を出て行った。 「それで?嶋谷先生?あの…委員長とはどういう関係なんですか?」 「さ?櫻井…と?か、かん…関係って、い、意味深な…アハハッ。」 「へえ、そうですよね、櫻井直央さんは生徒ですもんね。」 「…。」 それ以上は追及しなかったが、すぐに彼女との噂は流れ…。 それを彼女自身がもみ消し、そしてまた。 それの繰り返しだった。 状況は明らかに問題だったが、彼女の方は、しっかり場をわきまえていた。 俺はその二人の学校での姿が微笑ましく、いつも二人に癒されていた? 世話をしていた、の方が正しいな。
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