第二章[あの日から…。]

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「俺の事はいいだろ、俺の絵以外興味ないだろ?」 「そんなことない!」 「え?」 意外にも即答してくれて、きっと…俺はニヤケタに違いない。 「上手だな…危うく手なずけられて、美術の点渡すとこだった。」 駆け巡る俺の動機をなだめながら、バカっぽく笑って見せた。 「なに言っているの?私、ユウヤンから教わってないでしょ?」 「うん?ああ…そうだったな。」 「フフッ。ありがとう、いつも見守ってくれていて。」 「え?ああ…オッサン、と俺はまあ年はそう変わらないけど。好きなんだろ?」 そんなこと! あらためて、彼女の口から聞くこともないのに…。 聞いた事をすごく後悔していた。 つい数分前に、言ってくれた…あの言葉の続きを聞けないとわかっていても、俺の頭の中で妄想する彼女に、言わせていた。 ―そんなことない!私は、ユウヤンが…谷崎優也さんが好き。
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