21人が本棚に入れています
本棚に追加
「嶋谷先生、ご無沙汰しています。」
「え?ああ…はい。」
「相変わらず口数少ないんですね。」
西村先生は彼に優しく微笑みながら、チラチラと俺を見ていた。
「ね?」
ああ、俺に話を膨らませ?合図?
めんどくさいな…。
「後輩って…西村先生と大学?一緒だったんですか?」
「ああ、」
また、この人…ああ。だけ。
「高校も一緒だったんですよ、もちろん数年ですけど…嶋谷先生!覚えていますか?徳井先生、英語の…童顔の。」
「ああ…なんとなく。」
「この間、同窓会に行ったら…私の同級生と結婚していたんです!」
「ほんとか?」
食いつきすごすぎだな…。
「え?徳井先生だよな?」
「はい、そうです。」
「そうか。」
嬉しそうだな…そうか、そうだよな。
自分もいいんだ、そう聞かされた気分だろうしな。
西村先生は嬉しそうに根掘り葉掘り、そのことについて話していた。
彼女のクラスには西村先生が、行くことになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!