第三章[壊された平穏]

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不機嫌そうに座った彼を見ていると、俺に八つ当たりしてきた。 「なんだよ。」 「秀幸さんたら~噂の絶えない、お人ですね。」 なんて、俺がおちゃらけて彼をちゃかしていた。 「うるさいよ、気持ち悪い話し方するなよ。」 「スマイル…スマイル、顔コワいですよ!」 「あ?」 「国語の先生なのに、口が悪いですね。」 「まったく…優也には調子狂わされるよ。」 「そうすか?」 そのあとには、実は男のほうに興味があり…!! と、噂されると彼は憶測で物事を判断して口にするんじゃない! これまでとは、違った態度を見せた彼の俺に対する配慮だったんだろうけど。 西村先生は…。 「嶋谷先生?お話があるんですが?」 「はい?」 職員室で彼に声をかけたのを俺は、横で見ていた。
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