第三章[壊された平穏]

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工具が置かれていて、頑丈につけられていたカギにハンマーを振り上げた。 「ふさいだか?」 「…。」 返事が聞こえないことを確認して、俺は鍵を壊した。 扉がゆっくり開くと、汗びっしょりなナオが出てきた。 「はあ…うそ、外真っ暗。」 「いつからいたのか?って聞いても…わからないよな?」 「うん…。」 「あ、ちなみに美術何限だった?」 「2限…からかな。」 「家のひ…あ、一人暮らしだったな。」 「え?」 「は?その顔なに?実は、秀幸さんと住んでいるんですう。とか、言わないよな?あ?図星なのか?」 「直央!どこだ!」 美術室の扉が開いたとたん、彼女が止めるのも聞かず…俺は彼にグーで殴り倒され床に転がった。 までで、終わるかと思えば、このオッサンどこで覚えたのか? 「優也!お前…俺の。」 腕まで締め上げられた。
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