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「柊星くんのバカ!会社であんな事してバレたらどうするの!?私必死に隠してるのに……」
「隠す必要ないでしょ。もういい加減、俺のものだってみんなに言いたいんだけど」
「葛城さんは?飲みに一緒に行ったんじゃ……」
「葛城には悪いけど、今日は大切な用事があるからって断ったよ」
くるっと前を向かされて、チュッとおでこにキスされた。
「ところで、可愛い俺の奥さん。ディナーの用意ができてるよ?ケーキとワインもちゃんとあるからね。……サプライズ、びっくりした?」
「え……!?」
ダイニングに行くと、テーブルの上にはピザやサラダ、ケーキが並べられ、真ん中には小さな花瓶に入った花まで置かれていた。
今日は私が全部用意するつもりだったのに。ピザもケーキも、欲しかったものは全部売り切れだったけど……。
「時間が無かったからこんなものだけど。でも、この先も君だけを大切にしたいから……
……これからもずっと、俺の隣にいてくれる?」
「……っ」
そんなの、答えは初めから決まってる。
一年前から、ううん、それよりもっと、出会ったばかりのずっと前から、私は貴方だけに恋しているの。
「もちろん……!
ーーー大好き……!!」
抱きついて、キスをした。
これからも、ずっとずっと先の未来まで、貴方のお嫁さんでいさせてくださいーーー
大好きな、『結城さん』。
fin.
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