13.決着の願い

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「____降りるよ」ブリードが下降し始めた。 「待ってろサリー」カターシャは鋭い目つきで森を見た。 「みんな、僕の言ったことちゃんと守ってね!」アズールはもう一度皆に告げた。 ____大きな岩の前で下ろされた一行。アズールと、ブリードは岩に向かって頭を下げている。 「もしかして、ここですか……」ノアールも頭を下げた。  ミカリス王も、ジンも、ノアールもカターシャも剣を抜き、頭を下げた。 ____すると岩がゴロゴロと動き出したのだ。目線を上げることは許されないが、見なくてもわかる威圧感に一同驚いていた。 「お前たち、よく来たな……  ほう、ブリードが連れてきたのか……  アズールもおるのか……  今回の頼みは何だ……  サリーを助けて欲しいだと……  影に連れ去られたのか……  お前たちは厄介な事件に巻き込まれることが多いな……」 「なぜですか?」カターシャが下を向いたまま呟いた。 「ほう……お前がカターシャか……  氷のドラゴン、光の蜘蛛、火のドラゴン、色々な獣たちからお前の話は聞いておるぞ……  お前の問いに答えよう……  お前の代償だ……  サリーに出会った時から始まっている、サリーを受け入れるという代償だ……」 カターシャは鼻で笑った。 「ほう……面白いかカターシャよ」 「ああ、サリーが代償だと? 俺には勿体ないくらいだよ。一生掛けて守ってやる……だから、早くあいつを助け__」 「はっはっは。若いの……そろそろじゃ」  皆が頭にハテナを浮かべている。 「早く顔をあげこちらに寄るんだ……早くサリーを助けに行きたいんだろう?」 ______何が起こったか分かるものはいなかった。 カターシャが一瞬にして大蛇を真っ二つに斬ったからだ。 「えっ……」アズールの頭が真っ白になった。
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