13.決着の願い

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「何やってるんだよ!!」アズールが吠える。 「待つんだ……」ノアールが今にもカターシャに噛みつきそうなアズールを止める。 「あれは本物ではないのか……」ミカリス王が目を擦った。 すると斬れた大蛇の中から巨大な影が出てきたのだ。 「ここにも居たんですねぇ」ノアールが呟く。 「私は着いて行きますよ」ジンが剣を抜きカターシャの隣に立つ。 「何だって、そんなことあるのかよ。じゃあ本物はどこにいるんだって言うんだい」巨大な鳥のブリードは大声で叫んだ。 ____ここじゃここじゃ 野太い声が森一体に響き渡った。 「ジン、行けるか?」カターシャが囁くと「ええ、私は後ろに回ります」ジンがカターシャにボソッと呟き、猛スピードで巨大な影の後ろに回った。  二人で巨大な影を斬るつもりだろう。  それを察したのか鳥のブリードは大声で言い放った。 「出てこい! 年寄り大蛇! まだ寝てるのか! これだから____」 ____調子に乗るなよ若造 「やばい、怒らせすぎちゃったかも!」がはっと笑うブリード。「これだから大きいものの争いは嫌いなんだ」アズールが呟いた。どうやら大蛇の声が聞こえたのだろう。  目の前でカターシャとジンが巨大な影に斬りかかっている。「二人の力は衰えてなさそうですね」ミカリス王が言うと、影が跡形もなく消えていった。 「私も修行が足らないようです」ジンが剣をしまい、腕を回しながらブリードたちの元へ戻ってきた。それに駆け寄るカターシャ。
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