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「おい見つかったか? 本物の大蛇は」
「それがカターシャ、大蛇の声はするんだけどいないんだよ」アズールが悲しそうに話す。
「早くしないとサリーが……」焦るカターシャ。
「待て、焦るなカターシャ。おい、ブリード、大蛇の声はどこからしたんだ?」ミカリス王がブリードに尋ねる。
「おいって言うな!! ____下からだ。下から大蛇の声がした」嫌々答えるブリード。
「ブリード殿の火の玉で地面を破壊することはできないのですか?」ノアールが口を開く。
「……やってみる価値はありそうだな」ブリードが答える。
____わしはここじゃ
野太い声が響きわたる森。
「一体どこにいるんですか?」アズールが尋ねる。
____重いものが沢山乗っている場所じゃ
「重いものですか……土、石、水……岩……そうか! 岩だ巨大な岩が積まれた場所はないのか?」ミカリス王が口を開いた。
「あそこはどうでしょう?」ノアールが指差す先____たかに岩が高く積まれ地面には何かが擦れたような痕がついていた。
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