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「間違いなさそうだな」ブリードが巨大な翼をバサバサと羽ばたかせながら、続けてこう言った。「大蛇のおっちゃん、歯食いしばってろよ」
「ブリード、気をつけてね」アズールが目を細めて呟いた。
爆発音が森一杯に響き渡る。
____もう少し優しく破壊することはできんのか
「優しくが一番苦手だ〜」ブリードが呟く。
____ほっほっほ
低い大蛇の声とともに、土ぼこりの中から巨大なシルエットが現れた。
一斉に頭を下げる男たち。ノアールは「きましたねぇ」とボソリ呟いていた。
____ありがとう。ブリードよ……しかし、お主ら頭を下げている暇はないんじゃろう。早く近くに集まるのじゃ、話はことが終わってからするとしよう。
____お主ら覚悟を決めよ
大蛇が声を上げた。
「急げ!」アズールの声で皆が一斉に大蛇に駆け寄る。
___________皆が時空の歪みに吸い込まれていく。
「何が始まるのかワクワクしてしますねぇ〜」ノアールの声だけがあたりに響き渡った。
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