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「サリー、痛いところはないか?」
「ううん。私は大丈夫だよ」
「なら良いんだ」
そう話すサリーとカターシャの後ろを歩く、シマリスのゾーイとクマのボト。
「まさかなー俺はカターシャと、サリーが結ばれるなんて思ってもみなかったぜ」
「そうかしら? 私は最初からわかっていたわよ」得意げに答えるゾーイ。
「カターシャが連れてきた時からか??」目をまん丸にして驚くボト。
「ええ。まずね、あんたカターシャが見ず知らずの女の子を城に連れてくるなんて、まずないでしょ」
「まあ確かにそうだな。だってカターシャだもんな。知らない女の子に会うといつもすごい顔で睨みつけるからな……愛想が悪すぎるんだよあいつは」
「……おい! ボト、聞こえてるぞ」
立ち止まり、振り向くカターシャ。
サリーも優しい笑みを漏らしながら後ろを向いた。
「本当に仲良しだね」
「「仲良くない!」」
城に到着するまでの間、ボトとカターシャはブツブツ文句を言いながら歩き、そんな二人をからかうサリーとゾーイ。
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