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うさぎたちが持ってきてくれた野菜をサラダに、町で買った野菜をグリルにし、お肉や魚を調理して豪華な夕食が出来上がった。
「くぅ〜旨そうだ」ボトはよだれを垂らしながら立っていた。
「あははっボト、ヨダレ拭いてね」そういうとアズールは、騎士やジンたちを呼びに向かった。
「さあ! あとは机に並べるだけだね! みんな手伝って〜」皆早く食べたい欲求を胸に出来上がった食事を大きな机の上に並べた。
少しすると騎士たちがやってきて、喜びの声を上げた。
「やっぱりサリーさん天才っす! 食べて良いっすか!!」そういうとカターシャが呟く。
「お前には数万年早いんだよ」
「隊長ーー!」
「あはは、冗談だよ。全員席に着いたし食べるか。サリー、本当にありがとうな」
「え? 良いんだよ。みんなお腹空いてるから作っただけだよ」
「サリーさんは神だ……ってことでいただきまーす!」騎士の中の一人が大声て話すと他の騎士たちもそれに続いて食べ始めた。
「うさぎさんたちも食べてね!」
「ありがとう」嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねるうさぎ。
「頼むから静かにしてくれー」天井に向けて呟くボト。
「美味しいね」仲良く話すアズールと、ゾーイ。
「お嬢さん、おかわりありますか?」早くも空のお皿を持っているノアール。
サリーの周りには賑やかな面子が集まっていた。
そんな集団を見ているジン。
「まさか、砂漠で会ったあの子の周りにこんなにも賑やかな縁ができるとは。思ってもいなかったですよ。さすが、ラズリの娘と言ったところですね」ふふっと笑ったジンの足もとには、一匹のうさぎが。
「一緒に食べよう?」
「ええ。そうですね」
ジンは、賑やかに食事をしている仲間の元へ歩を進めた。
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