1.砂の下で

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「どうぞ。はい、アズール」  トラはグルグルグルと喉を鳴らし、お肉を食べた。 「サリー、お前食べないのか??」  カターシャが聞いてサリーにきた。 「私は大丈夫!! アズールに沢山食べて欲しいから!!」 「そうか、じゃあこれ食べろ」  そういってカターシャは自分の食べかけのお肉をサリーに差し出してきた。 「いいですいいです!! 食べてください!! 私は本当に大丈夫ですから…………最悪倒れてもアズールが運んでくれるし」 「いいから口を開けろ!! お前が倒れたらどうするんだ!!」 「そ、そんなぁ」  お肉を箸で掴み、そのままサリーに差し出すカターシャ。  半泣きになりながら、仕方なく口を開けお肉に被りついた。 「ーーーーうん!! やっぱり私の作る調理は美味しいわね!!」 「ふっ!! うるさいやつだ」 (急に笑わないで…………カッコ良すぎるから…………)  サリーの心の声なんてカターシャには聞こえていないけど、なぜか隣でジンがクスクス笑っていた。 「ジンさん、どうしたんですか??」 「いや、カターシャ様がいつにもなく笑うものですから」 「おい!! ジン!! 余計なことを言うな」 「申し訳ない、失礼しました…………クスクス」 「全く、早く食べてラクダの様子を見てきてくれ」 「ええ、分かっていますよ」 (この二人は、兄弟というかなんというか、仲良しね)
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