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小学2年の夏、その夜は雷が鳴っていた
大きな音、眩しい光、夏の暑さ
その全てが不快で、恐かった。
お兄ちゃんに甘えてみようかな...
「お兄ちゃん一緒に寝よ?」
そんなラブコメから始まる会話。
優しいお兄ちゃんは昔と変わらず
「恐いの?おいで」と、優しく受け入れてくれた。お兄ちゃんの隣は凄く安心できた。
夏なのにくっつきたくなる。
いつも優しく抱き締めて頭を撫でてくれた。
兄は完全にシスコンで私はブラコンなのだと小さいながらに思った。
その夜は異常に甘えていた。
翌朝、私が起きると兄は既にベッドにはいなかった。少し寂しかった。
夜になって、星空が綺麗に見えていた。
なのに、私は「お兄ちゃん」と声をかけた。
結局また甘えることになってしまった。
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