背の高い男の人

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「そういうわけにはいきません。一ヶ月も待っていただいていたお礼に……そうですね、今日は遅いですし、後日食事に行きませんか?隆とみぃちゃんも一緒に。」 ええぇぇぇっ!? 勘弁してもらえません!? どうにか断ろうと頭をフル回転させるが、良い考えは浮かばず。 そんな時「ねぇね!みぃ、たっくんとごはんたべたい!」なんて、とてつもなくうれしそうに声を弾ませているみぃ……。 どこから聞いていたのかわからないけど、あたしと野村さんの会話を聞いていた様子。 ……なんとなく嫌な予感ばかりする…… 「ねっ!たっくん!」 みぃがたっくんに同意を求め…… 「ぼくもみぃちゃんとごはんたべたい。」 なんて、明らかに赤く照れながら言うと、たっくんはみぃの手に自分の手を伸ばし、そっと手を繋いだ。 突然手を繋がれたにも関わらず、うれしそうにはにかみながらたっくんに笑顔を向けるみぃ。 ……こんな二人を前に、嫌だとは言えないよ…… あたしは大きなため息をついてしまいたいのを我慢しつつ、「わかりました……」と精一杯返事をしたのだった。
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