444人が本棚に入れています
本棚に追加
「そういうわけにはいきません。一ヶ月も待っていただいていたお礼に……そうですね、今日は遅いですし、後日食事に行きませんか?隆とみぃちゃんも一緒に。」
ええぇぇぇっ!?
勘弁してもらえません!?
どうにか断ろうと頭をフル回転させるが、良い考えは浮かばず。
そんな時「ねぇね!みぃ、たっくんとごはんたべたい!」なんて、とてつもなくうれしそうに声を弾ませているみぃ……。
どこから聞いていたのかわからないけど、あたしと野村さんの会話を聞いていた様子。
……なんとなく嫌な予感ばかりする……
「ねっ!たっくん!」
みぃがたっくんに同意を求め……
「ぼくもみぃちゃんとごはんたべたい。」
なんて、明らかに赤く照れながら言うと、たっくんはみぃの手に自分の手を伸ばし、そっと手を繋いだ。
突然手を繋がれたにも関わらず、うれしそうにはにかみながらたっくんに笑顔を向けるみぃ。
……こんな二人を前に、嫌だとは言えないよ……
あたしは大きなため息をついてしまいたいのを我慢しつつ、「わかりました……」と精一杯返事をしたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!